日置桜 生酛純米酒 醸は農なり R5BY
日置桜 生酛純米酒 醸は農なり R5BY
商品化エピソード
令和5年の2月、強力米の作付けをしたいという2名の生産者が現れました。50代の女性と30代の男性ですが、この二人に接点はなく、強力に挑戦することへの意味あいもそれぞれ違っておりました。共通していたのは、酒米栽培が未経験だったこと。農薬と化学肥料を使いたくない生産者であったことです。
それぞれの圃場を視察し、土壌の性質や用水の水質、標高などを勘案し、圃場条件を満たしていることを確認。これからの酒米生産者の人づくり事業としての意味合いも込め、お二人を令和5年産の強力米契約農家に迎えることといたしました。
後でわかったのですが、両者ともにワンオペで米作りをしているとのこと。さすがに初心者が農薬不使用で強力に取り組むのはハードルが高すぎると考え、山根酒造から4名のサポート部隊を出して栽培に取り組むこととなりました。
栽培方針については、令和3年産から契約書に新たに加えた項「米質は、土壌の性質に由来する農地の特性を発揮させる」に基づき、生産者の主体性に介入しないよう配慮いたしました。具体的なサポート作業としては、稲周りの除草や畔草刈りといった内容です。
とは言え、この作業が自然栽培最大の労力であり、いつしか2名の生産者と4名の蔵人の編成チームに団結力が備わり、「チーム醸は農なり」という謎の編成名が生まれたのが背景となっております。
2件の圃場を足しても4反程度。1トンに僅かに足らない収量でしたが、どちらの米も温かみのある色沢を放ち、穀類感を強く感じる玄米が収穫されました。この両名の米を合算して仕込んだ酒が本品となりますが、製成数量も原酒換算で1,600ℓ程度となっております。
本来、弊社が生酛純米としてリリースするタイミングとしては1年ほど早いわけですが、生産者のご親族の事情により、商品化を早める必要性があったこと申し加えさせていただきます。
蔵の哲学を冠したこの酒には、飲み手を選ぶであろう人間臭さがあります。あるがままの米づくりと、あるがままの酒造り。農と醸の人の向き合い方が味わいの中に感じられる。その1点に関しては、酒名に恥じない仕上がりになったと考えております。(蔵元より)
原料米:強力(農薬・化学肥料不使用)
生産者:田中留美子(鹿野町)、上田純一(佐治村)
精米歩合:80%
酒母種類:生酛(酵母無添加)
日本酒度:+16.0
酸度:2.7
アミノ酸度:2.2
アルコール度:15.5
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