Louis Julian　rouge L'avant Garde 2022

フランス／ローヌ
品種：シラー、グルナッシュ

除梗したグルナッシュとシラーを別々にセミマセラシオンカルボニック。タンクから流れ出るフリーランジュースの初期の部分を、その他多数の品種の果汁と合わせて赤12%に使用、さらに葡萄の重みだけでとった中間から終盤のジュースを、こちらはグルナッシュとシラーの2品種のみブレンドしてタンクで発酵・熟成。ブルーベリーやカシス、フランボワーズリキュール、黒や赤系果実のドライフルーツを想わせる充実感や深みのある果実香に、濃く淹れたダージリン、皮付き赤いりんごのドライフルーツなど華やかな香りが加わります。瑞々しささえ想わせる清らかな飲み心地で、雑味のない若々しい果実味にフランボワーズの甘酸っぱい酸、紅茶などの華やぐ風味が溶け込みエレガントな印象を感じさせながら、口中を駆け巡ります。愛らしい果実味と品のある落ち着いた様子が絡み合い、緻密なエキス感が余韻に長く残るミディアムスタイルです。

ワイナリーについて(インポーター資料より)
彼のワインのほとんどは、村人たちによって消費されています。夕方に訪問して1時間も滞在すると、必ず何人かが5Lくらいのポリタンクを片手に訪れ、好みのワインを注いでいる姿を目にします。その光景は、まるでセルフのガソリンスタンドのようです。彼はブドウの品種改良の研究者でもあり、温暖化対策として暑い気候でも対応できる品種などを開発しています。年齢は60歳を超えています。記憶力は抜群で過去の天候について尋ねると、数字を明確に交えてすらすらと答えてくれました。もの静かで質問をしてもあまり多くを語ろうとはしないが、温和で誠実な人柄です。