Trinchero a-iuto! Bianco 2022
Trinchero a-iuto! Bianco 2022
イタリア/ピエモンテ
アルネイス、シャルドネ、マルヴァジーア
アルネイス、マルヴァジーア、シャルドネのブレンド。
ワイナリーについて(インポーター資料より)
アルバから北東に30km、アスティから南に20km、モンフェッラート地区の人口1500人の小さな街アリアーノ テルメで、セコンドとセラフィーノの兄弟により、1925年にブドウ栽培と醸造を始めたトリンケーロ家。現当主エツィオの父親レナートが1952年にこの地域で初めて自家瓶詰めを行うための登記をした。土壌は粘土石灰質、アルバよりもやや雨が多いこのエリアは、その豊かな土壌のゆえ古くから最上のバルベーラの産地として知られてきた。アスティに植えられている黒ブドウの85%はバルベーラ、その他はフレイザやドルチェット、グリニョリ-ノといったブドウばかりで、イタリアの品種の中で最も高値で取引されているネッビオーロが極端に少ないことが、バルベーラに対しての誇りの高さを感じさせる。エツィオがワイナリーを引き継いだ時点で40ヘクタール近い畑を持っていたが、徐々に手放してきて現在は13ヘクタールまで減った。少数精鋭で大量のワインをボトリングする今までのスタイルから、質への転換とも言えるが、人材確保の難しさ、DOCG、DOC規定の不自由さと煩雑さも相まっての選択となった。トリンケーロの最上の畑であるヴィーニャデルノーチェ(くるみのブドウ畑)は、ワイナリー創業の4年後にあたる1929年に植えられたブドウも現存しており、平均樹齢は80年ほど、今はかなりの本数の樹が枯れつつあり、収穫したブドウで一つの樽が埋まらなくなったときには、他のワインに混ぜられる予定。それまでも白ワインは生産していたが、厳しいヴィンテージとなった2005年に大きな転機を迎えた。選別を終えたブドウの出来を見たエツィオは例年並みのクオリティの白ワインを造ることを断念。残った全てのブドウを混ぜしっかりとマセレーションを行ったワインを造ることに決めた。2005年はヴィナイオータ代表の太田の長男の遊人(ゆうと)の生まれ年ということもあり、出来上がったワインは「A-iuto!Biancoアユートビアンコ」と名付けられ、ヴィナイオータで全量引き取ることになった。アユートの出来に手応えとマセレーションの可能性を感じたエツィオ、2006年以降もアユートビアンコを仕込み、それまで造っていた白ワインも徐々に変貌を遂げることになる。